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湿原本来の蛇行河川を復元する 茅沼地区(標茶町)
~環境を守る、はじめの一歩。 茅沼(かやぬま)からはじまる!
実施理由 ~なぜやるのか~
1947年当時、茅沼地区の釧路川は蛇行した流れでしたが、1970年代に周辺の農地開発等を目的として河道の直線化工事が行われました。蛇行した釧路川が直線になったことにより、
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川の氾濫頻度が減少し、周辺の湿原の乾燥化が進んだ。
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湿原中心部での土砂の堆積が増加した。
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以前は浅いところ(瀬)や深いところ(淵)が見られたが均一な地形となり魚類などにとって良好な生息環境が失われた。
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湿原らしい景観が、単調な景観になった。
実施目標 ~なにをめざしているのか~
直線化した釧路川の一部を元の蛇行した流れに戻すことにより、
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川の氾濫による湿原植生の再生
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湿原中心部への土砂の流入などの軽減
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瀬や淵など本来の魚類などの生息環境の復元
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湿原景観の復元
対象区域 ~どこでやっているのか~
釧路川河口から32km付近の釧路川茅沼地区(川上郡標茶町)を本事業の対象区域とします。
茅沼地区全体図
実施内容 ~どんなことをやっているのか~
1.旧川の復元
もともとの蛇行していた流れ(旧川)を復元します。(約2.4Km)
主な効果:平常時の水位を上げることで氾濫頻度の回復、魚類の生息環境の回復を期待します。
2.右岸残土の撤去
直線河道を掘るときに出た残土を撤去します。
主な効果:残土を撤去することで右岸側の湿原への氾濫の回復を期待します。
3.直線河道埋め戻し
直線河道を埋め戻します。(約1.6km)
主な効果:河道の埋め戻しをすることで地下水位が上昇し湿原植生の回復を期待します。
期待される効果
(1)湿原中心部への土砂の流入量が約3割減少します。
(2)湿原植生の再生:湿原植生面積の約100ha回復が 期待されます。
(3)魚類の生息環境が復元します。
(4)湿原景観が復元します。
モニタリングの実施、順応的管理手法の適用
《調査を実施する項目》
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予測結果の検証とともに、自然環境は絶えず変化を続けているためモニタリングからも予測精度の向上を図ります。また、地域住民など自然再生に参加しようとする方々と連携を図ります。
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事業実施中、モニタリングにより不具合が生じた場合、状況に応じて計画の内容にフィールドバックし修正が可能となるよう段階的施工・管理を含めた順応的管理をしています。